藤波俊一コーチは娘・藤波朱里の居候!?「国民栄誉賞を取れたら死んでもいい」

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パリオリンピックレスリング女子53キロ級の日本代表・藤波朱理選手(ふじなみあかり・20歳)の父・藤波俊一(ふじなみとしかず・59歳)さんは日本代表コーチとしてパリに同行しています。

藤波朱理選手と父・俊一さんは、親子二人三脚で今回のオリンピック代表の座をつかみました。

藤波朱理選手は中学2年生のときから現在に至るまで無敗の133連勝中!

その大記録には父・藤波俊一さんの献身的な支えがありました。

今日は藤波朱理選手の父・藤波俊一さんについて調査してみました。

目次

藤波俊一コーチは娘・藤波朱理を4歳から指導

藤波俊一はソウル五輪に日本代表候補だった

Numberより

藤波朱理選手の父で日本代表のコーチも務める藤波俊一さんは元レスリング選手です。

藤波俊一コーチの経歴

名前:藤波俊一(ふじなみとしかず)

年齢:59歳(2024年8月7日現在)

職業:日本体育大学レスリングコーチ

学歴:桑名工業高校→日本体育大学

藤波俊一さんは、レスリング選手として国体2連覇という実績の持ち主です。

しかも1988年のソウルオリンピックの代表選手候補として最終選考まで残っています。

レスリングを引退した後は、三重県立いなべ総合学園高校に就職、レスリング部の監督として日本屈指の強豪校へと育て上げました。

藤波俊一の息子・藤波優勇飛もレスリング選手だった

パンクラスHPより

藤波俊一さんの息子・藤波勇飛(ふじなみゆうひ・28歳)さんも、元・レスリングの日本代表選手で全日本選手権で優勝もしています。

藤波朱理選手の7歳年上の兄・勇飛さんは東京オリンピックの強化選手にも選ばれていましたが、出場することは叶いませんでした。

アマチュアレスリングを引退後、総合格闘技の世界に進んだ藤波勇飛さんですが、2022年5月22日の試合で判定勝ちをしたものの同年7月18日の試合にぎっくり腰で欠場して不戦敗となっており、それ以降の戦績はありませんので、現在も療養中なのかどうかは不明です。

しかし、現在もパンクラス(PANCRASE)の日本人選手の紹介ページに藤波勇飛選手の名前と顔写真が掲載されていますが、ここ2年間以上何も活動いないようです。

藤波朱理は「いつのまにか」レスリングを始めていた

藤波朱理インスタグラムより

藤波朱理選手は父・俊一さんと兄・勇飛さんの影響でレスリングを始めたのでしょうが、はっきりとした記憶がなく「いつのまにか始めていた」そうです。

父・藤波俊一さんがコーチをしていた三重県のいなべレスリングクラブが、藤波朱理選手のスタート地点となりました。

父・俊一さん曰く「最初はレスリング半分、遊び半分だった」そうなのですが、持ち前の負けず嫌いで藤波朱理選手は、めきめきと頭角をあらわしていきます。

しかし、中学に入ると上の学年の選手と闘うことが増えなかなか優勝できくなってしまいました。

試合で負けた藤波朱理選手が泣きながら「もっと強くしてください」と父・俊一さんに頼んできたそうです。

娘・朱理選手に一度もレスリングをやるように強要したことがないという父・俊一さんですが、本気の涙を流して強くなりたいと訴える娘・朱理選手に対して、「本人が強くなりたいと思ってくれないと強くできない。頼まれて強くしてやりたいと本気で思った」そうです。

そこから親子二人三脚での日々が始まりました。

藤波俊一は娘・朱理に人生をかけた

藤波俊一は娘・朱理のために高校教師を辞めた

東海テレビより

強くなりたいという娘・藤波朱理選手の願いをかなえるため、父・藤波俊一さんは娘に徹底した基礎練習を課しました。

その成果が実り、中学2年の9月から連勝が続いており今では133連勝というとんでもない大記録に達しています。

その後、父・俊一さんが監督を務める「いなべ総合学園高校」に進学した後も出場した大会すべてに優勝しており、「オリンピックでの金メダル獲得」という目標が現実味を帯びてきます。

そんな中、藤波俊一さんに母校・日本体育大学のコーチの依頼が舞い込みます。

その申し出は「1年契約&給料も高校教師の半分」というなんとも不安定なものでしたが、俊一さんは「娘がオリンピックの日本代表になって世界で勝つ自信があった」そうで、日本体育大学のコーチとなることを選びました。

安定した収入と仕事を捨てた藤波俊一さん、まさに「娘に人生を懸けた」のです。

藤波俊一は娘・朱理の居候!?

THE ANSWERより

2021年に日体大のコーチになった藤波俊一さんですが、オリンピックで戦う娘・朱理選手のセコンドにつくためにナショナルコーチの研修を受けて合格しなければなりませんでした。

俊一さんは見事合格し日本代表のコーチに就任しました。

父・俊一さんが日体大コーチに就任した翌年には娘・朱理さんが日体大に入学します。

父・俊一さんは、現在は娘・朱理さんと東京のアパートで生活しています。

三重県の自宅と東京の二拠点生活で経済的にも大変だという藤波俊一さん。

藤波朱理選手の家賃は強化費用で負担してもらえているそうで、実質的には「娘のアパートに居候させてもらっている状態」だという父・俊一さん。

「今は反抗期。意見の衝突も出てくる。家に帰ると気まずいですね。これは想定外でした」。休日も門限を定め「誰と会ってんのか」と心配してしまい、「段々うるさいなとなる」と苦笑いだ。

年頃の娘との二人暮らしはなかなか大変なようで・・・

また、減量期などストレスがかかるときの「当たられ役」いわゆるサンドバッグのような役割も父・俊一さんが担っているそうです。

しかも、料理や掃除などの家事は俊一さんの仕事なのだそうです。

藤波俊一さんは娘にオリンピックの金メダルを獲らせるために、まさに人生すべてをささげているのでした。

藤波俊一は日本代表のコーチに就任

藤波俊一は娘・朱理のセコンドをつとめる

Xより

藤波朱理選手は、2023年9月の世界選手権で優勝したことでパリオリンピックの代表に内定します。

驚異の133連勝を支えた父でありコーチでもある俊一さんは、セコンドとして娘と一緒にパリ五輪の試合会場で戦います。

今年3月の練習中に右肘脱臼で手術を受けている藤波朱理選手・・・

怪我からの回復状態も心配されますが、父・俊一さんは「連勝記録ばかり注目されるが、あくまでも金メダルを取ることが最優先。なんとしても勝ってもらいたい。優勝を決めて一緒にマットの上で喜びたい」と話していました。

娘の藤波朱理選手も日体大が開催したパリ五輪壮行会で父・俊一コーチに花束を渡し「一番私のレスリングを見てくれてきた人。腹立つこともあるけど、一緒に頑張りましょう」と感謝の言葉を述べていました。

親子でつかみ取ったパリオリンピックへの切符・・・

父・俊一さんが人生を懸けた「娘・朱理のオリンピック金メダル」が現実のものとなりますように祈っています。

藤波朱理は8月7日にアメリカ代表と戦う

藤波朱理選手と初戦を戦うアメリカのパリッシュ選手

無敵の連勝記録133連勝を更新中の藤波朱理選手の第一試合は、日本時間8月7日午後6時からアメリカのドミニクオリビア・パリッシュ選手との対戦となっています。

藤波朱理選手も自身のインスタグラムで

「いよいよパリオリンピックレスリング競技が始まります 私が出場する女子53キロ級は3日目(7日)と4日目(8日)です。今まで私を支えてくれた人達とここまでやってきた自分自身を信じて、挑戦してきます!」

・・・と意気込みを語っていました。

父・藤波俊一コーチは、以前インタビューでこんなことも話されていました。

「オリンピックで3つぐらい金メダルを取って国民栄誉賞をもらえれば、死んでもいいです」

娘の夢が実現するなら死んでもいいとまで言い切る父・俊一さん・・・

その「一つ目の金」がパリで実現することを願っています!

【8/9追記】藤波朱理が金メダル!父・藤波俊一の夢が叶った

藤波朱理選手が8月9日(現地時間8月8日)に行われたレスリング女子53キロ級でエクアドルの選手に10対0の圧倒的勝利をおさめ、みごと金メダルを獲得しました!

藤波朱理選手の対戦相手は世界ランキング1位のルシア ヤミレト・ジェペス グスマン選手。

藤波選手はエクアドル産のバナナを毎日食べて「打倒グスマン」を目標に掲げていたといいます。

「エクアドルを食らってやる!」という意気込みで臨んだ試合はわずか3分37秒で決着しました。

藤波朱理選手は中学2年生から続く公式戦の連勝記録を137に伸ばしています。

「4歳から父のもとでレスリングをやってきて、ぶつかり合うことやけんかすることも多かったが、父がいなければここにはいないので、一番感謝したい存在です」と父でありコーチの藤波俊一さんに感謝の気持ちを話していらっしゃいました。

娘に人生を懸けた父・藤波俊一さんも「おかげさまで(夢を)実現できた。コーチとして、親として、2倍うれしい」と話し、娘の金メダルを手にしたときは「重たいな・・・」と、これまでの努力の日々をかみしめていらっしゃるようでした。

藤波朱理選手のこれからの活躍も楽しみにしています!

感動をありがとうございました!

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