サンディエゴ・パドレスのトゥクピタ・マルカーノ選手(24歳・2024年6月4日現在)が野球賭博で自分のチームに賭けたとして、MLBから永久追放の危機に直面しているとアメリカのメディアが一斉に報じました。
トゥクピタ・マルカーノ選手はメジャーリーグの賭博規定に違反したとして調査を受けています。
マルカーノ選手は昨シーズン、ピッツバーグ・パイレーツの故障者リストに入っていたときに、自分のチームの試合に賭けたとして告発されています。
ほかにもマイナーリーグの4人の選手がMLBの賭博規定に反したとして調査を受けているとも報じられました。
パドレスのマルカーノが賭博規定違反で永久追放に!
野球賭博をしたとされるパドレスのマルカーノ選手は永久資格停止処分の可能性があるとのこと。
他にも4人のマイナーリーグの選手たちが調査を受けているとされていますが、その4人が誰なのか身元はまだ明らかになっていません。
MLBはマルカーノ選手の最終的な処分についてまだ協議中とのことですが、永久追放が検討されているとのこと。
マルカーノ選手、MLB、選手会はいずれもこの記事に対するコメントを控えていますが、パドレスは声明を発表しています。
ちなみにパドレスにはダルビッシュ有、松井裕樹の両投手が現在在籍しています。
【6/5追記】パドレス・マルカーノの賭博の金額&回数
MLBによるとパドレスのマルカーノ選手は、2022年から2023年にかけて、合法的なブックメーカー(賭博サイト)を通じて387件の野球賭博を行ったそうです。
マルカーノ選手がギャンブルに使った総額は15万ドル(約2300万円)を超えていたとのこと。
この期間にマルカーノが賭けた野球賭博のうち、25回は当時所属していたパイレーツの試合でした。
マルカーノ選手は膝の負傷もあり、その期間の試合には一切出場していませんでした。
パドレスのマルカーノ・賭博規定違反に関する所属チームの声明
トゥクピタ・マルカーノの賭博規定違反に関するパドレスの声明
トゥクピタ・マルカーノ選手が所属しているサンディエゴ・パドレスはこの賭博規定違反問題に関して声明を発表しました。
問題の選手がサンディエゴ・パドレスとは関係なく、別の団体に所属していたときに起きた問題に関して、メジャーリーグベースボールが現在調査中であることを我々は承知しています。調査が完了するまで、これ以上のコメントは控えさせていただきます
トゥクピタ・マルカーノの賭博規定違反に関するパイレーツ広報担当副社長の声明
トゥクピタ・マルカーノ選手がパドレスの前に所属していたパイレーツの広報担当上級副社長ブライアン・ワレッキ氏も、この賭博規定違反に関して声明を発表。
私たちは調査中の件を認識しており、全面的に協力しています。現時点ではこれ以上のコメントは控えさせていただきます
パドレスのマルカーノは自分のチームに賭けていた=MLB賭博規定では永久追放!
トゥクピタ・マルカーノ選手は、昨シーズンに所属していたピッツバーグ・パイレーツで故障者リストに入っていたときに、自分のチーム(パイレーツ)の試合に賭けていたというのです。
NLBの賭博規定によると、合法の賭博であっても「スポーツ賭博で自分のチームに賭けたら永久追放」になります。
MLB規則21条で「自分のチームの試合に賭けた選手は永久追放の対象になる」と明確に規定されているのです。
さらに、他の4人の選手もマイナーリーグでプレー中に野球賭博をした疑いで捜査を受けていると報道されました。
現時点では、このマルカーノ選手ほか4名の賭博行為によって、試合が不正に操作された証拠はないとされています。
サンディエゴパドレスのトゥクピタ・マルカーノとは?
サンディエゴパドレスのトゥクピタ・マルカーノのプロフィール
トゥクピタ・マルカーノ
生年月日:1999年9月16日
年齢:24歳(2024年6月4日現在)
出身地:ベネズエラ
身長:183センチ
MLBデビュー:2021年4月1日
現在の所属チーム:サンディエゴ・パドレス
以前の所属チーム:ピッツバーグ・パイレーツ
右投げ・左打ち
内野&外野ともにこなせるユーティリティープレイヤー
(セカンド・サード・ショート・レフト・ライトで試合出場経験あり)
トゥクピタ・マルカーノは長期故障者リスト入りしていた
サンディエゴ・パドレスのトゥクピタ・マルカーノ選手は、現在、膝の手術から回復中で、パドレスの故障者リストに入っています。
マルカーノ選手は2021年から2023年にかけてパドレスとパイレーツで3シーズンを過ごしています。
その間、149試合に出場し、打率.217、5本塁打、34打点を記録しています。
マルカーノ選手は、今まで5つの異なるポジションでプレーしたことのある「ユーティリティープレイヤー」で、7盗塁を記録しています。
2023年11月2日にパドレスがマルカーノ選手を獲得していますが、2024年のシーズンは故障者リストでスタートしています。
前十字靭帯断裂のため昨年7月以来試合に出場していません。
【6/5追記】パドレスのマルカーノ永久追放処分決定!
6月4日(日本時間同日深夜)、パドレスのマルカーノ選手の永久追放処分が決まりました。
現役選手が永久追放処分となるのは1924年のジミー・オコネル以来100年ぶりだそうです。
1989年にメジャー最多の通算4256安打を放っていたピート・ローズが永久追放となった際は、既に現役を退いてレッズの監督でしたので「現役選手の追放」ではありませんでした。
ほかのマイナー3選手は1年間の出場停止処分となったそうです。