パーク24に柔道部があるのはなぜ？監督は吉田秀彦・阿部兄妹＆ウルフも所属

パリオリンピックの柔道で注目を浴びた阿部一二三（あべひふみ）選手＆阿部詩（あべうた）選手やウルフアロン選手の所属先は「パーク24」です。

パーク24は駐車場事業を手掛ける会社です。

ほかにも橋本壮市（はしもとそういち）選手、素根輝（そねあきら）選手もパーク24所属でした。

なぜパーク24に柔道選手があるのか？

なぜパーク24の柔道部監督に吉田秀彦さんが就任しているのか？

・・・など、パーク24の柔道部について調べてみました。

パーク24なぜ柔道部ができた？

パーク24柔道部から5人がパリオリンピックに行った

今回のパリオリンピックに出場した柔道選手、7階級男女14人のうち5人がパーク24の所属選手でした。

パーク24は国内最大手の駐車場管理会社で、コインパーキング「タイムズ」を展開している企業です。

今回、パリ五輪で阿部一二三選手＆橋本壮市選手の個人戦のメダルの他に、男女混合団体戦で銀メダル獲得しています。

（素根輝選手は怪我のため団体戦はメンバー登録のみでした）

今回のパリオリンピック柔道で「パーク24」という企業名を見る機会が多く、「なんでパーク24に柔道部があるんだろう？」とかなり気になってしまいました。

パーク24・なぜ柔道部がある？

インスタグラムより

パーク24に柔道部ができたのは2010年1月のことでした。

パーク24の創業者・西川清さんと現社長・西川光一さんは、ともに学生時代柔道の選手だったそうです。

そのため柔道に対しての思い入れもあり、企業として何か社会貢献ができないかと考えた時に「柔道を通じて青少年の育成のためのスポーツ支援」をしようと思ったのだそうです。

パーク24の柔道の練習場・場所はどこ？

GoogleMapより

パーク24の柔道場は目黒にあります。

・・・などの設備を備えているそうです。

寮も完備しており、地元が地方の柔道部員たちも思いっきり柔道に集中できる環境が整っているようです。

パーク24柔道・なぜ吉田秀彦が監督になった？

吉田秀彦は格闘家引退後パーク24の監督になった

パーク24の柔道部監督は吉田秀彦さんです。

吉田秀彦さんはバルセロナオリンピック柔道男子78キロ級金メダリスト、柔道界のレジェンドです。

柔道引退後、プロ格闘家として活躍していましたが、引退から1年後、パーク24の監督に就任しました。

格闘家時代から「VIVA JUDO!」というスポーツイベントを日本各地で開き、柔道の普及のために精力的に活動していた吉田秀彦さんに、パーク24の西川社長が柔道部の立ち上げを依頼し監督に就任することになりました。

最初は断ったという吉田秀彦さんでしたが、「東京に道場と寮を作って下さい。自分たちが思い切り柔道に取り組める環境を作って頂けるのであればやります」と伝えたところ、1週間後に「道場の土地が決まった」と返事をもらったことから西川社長の本気度に心を打たれ、監督を引き受けたのだそうです。

吉田秀彦の夢はオリンピック金メダリストを育てることだった

インスタグラムより

2011年5月、パーク24の監督就任時の記者会見で吉田秀彦さんは

やるからには日本一のチームを創っていきたいですし、ゆくゆくは、オリンピックの金メダリストを育てていきたいと思っています

・・・と話していました。

吉田秀彦さんの監督就任で、吉田監督の大学の後輩・海老沼匡選手が「ぜひ一緒にやりたい」とパーク24に所属しました。

また、海老沼選手と同じ道場出身の高藤直寿選手も入部し、ふたりともリオデジャネイロオリンピックに出場、ともに銅メダルを獲得しました。

吉田監督悲願の金メダルは、東京オリンピックで叶います。

男子60キロ級の高藤直寿選手と男子66キロ級の阿部一二三選手が金メダルを獲得したのです。

吉田秀彦さんが監督に就任して10年後、オリンピックの金メダリストを輩出するという夢が叶ったのです。

今回のパリオリンピックでは、パーク24所属の選手たちは金銀銅のメダルを獲得、吉田秀彦監督が3つのメダルを懸けたインスタグラムの画像が「金銀銅コンプリート！」と話題になりました。

パーク24は柔道教室も開催している

パーク24の柔道教室は無料！

パーク24柔道部ホームページより

パーク24は未就学児・小学生・中学生を対象にした柔道教室を開催しています。

柔道教室の参加料は、なんと無料！！

子供に柔道をさせたいと思っている親御さんたちにとって、無料で柔道を教えてもらえるなんて有難いですよね。

しかもオリンピックに出場するような一流の柔道家たちと同じ道場で稽古ができるなんて夢のようです。

詳しくはパーク24柔道教室の案内ページをご覧ください→★

パーク24柔道教室は国体選手も輩出

インスタグラムより

2014年から社会貢献の一環として柔道教室を始めたパーク24柔道部。

その頃通っていた子供たちが現在、高校や大学の柔道で活躍しているそうです。

国体に出場する選手も育っています。

パーク24柔道教室で育った子供たちが、将来パーク24柔道部に入りオリンピックに出場するようになるかもしれませんね！

今回、オリンピックに参加した5選手の他にも、オリンピックメダリストの高藤直寿選手や海老沼匡選手、渡名喜風南選手、吉田秀彦監督なども指導に当たっていらっしゃるようです。

パーク24は柔道教室を海外でも開催していた

インスタグラムより

パーク24の柔道教室は、日本全国各地でも開催されているほかなんと海外でも開催されており、柔道の裾野を広げる活動に貢献されているようです。

今回のパリオリンピックで「フランスの柔道人口は日本の4倍」と報じられていました。

柔道発祥の地・日本がさらに強くなるためには、柔道人口を増やすことも超大事な取り組みなのだと思います。

パーク24は世界を舞台に活躍する選手たちのサポートを行うだけでなく、草の根運動的に柔道に初めて出会う子供達を増やす努力もされていることがわかりました。