水原一平メールの原文・やりとりメッセージ全文翻訳②「身代わりだろ?」「俺は終わった」

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水原一平容疑者が大谷翔平選手の銀行口座から24億5000万円を盗み銀行詐欺罪で訴追されました。

その訴状を英語の原文で見ると、胴元である違法ブックメーカー・マシューボウヤーとの間の生々しいやりとりに恐怖さえ感じます。

「いかにして違法賭博の沼にはまっていったのか」は先日の記事でメールのやりとりメッセージ英文&翻訳でお伝えしましたが、今回は「問題発覚前後」の水原容疑者と胴元・マシューボウヤー氏の間で交わされたメールの内容を英語の原文のままご紹介いたします。

この記事を読み終えたら、絶対にこの記事を読んでください。一連の流れが完璧に把握できます↓

目次

水原一平メールの原文・やりとりメッセージを翻訳【発覚直前】

水原一平は問題発覚時に韓国にいた

水原一平容疑者がいかにして違法賭博にどっぷりはまり込み、借金で身動きが取れなくなって破滅していくまでは、先日の記事でお伝えしました↓

水原一平容疑者の一連の違法賭博問題が明るみになった3月20日、水原容疑者はドジャース開幕戦のために大谷翔平選手に同行して韓国に滞在していました

韓国での初戦が行われた3月20日、マスコミが「大谷翔平選手の口座から違法賭博の胴元に大金が定期的に送金されている問題」をすっぱ抜き、世間に「大谷も違法賭博に関与?」というニュースが世界中に飛び交うことになりました。

問題が明るみになる前後、水原容疑者と胴元・マシューボウヤーは秘密裏にメールでテキストメッセージを交わしていました。

今回の訴状原文を入手し、英語で書かれた部分をニュアンスなどが伝わりやすいようにやりとりメッセージの中身を「原文のまま」にして、翻訳したものと並べてみました。

3月17日:マスコミが違法賭博問題に関して直接の取材を始めた

3月17日、この日、水面下で「違法賭博問題」の取材をすすめていたアメリカのメディアが、MLBと大谷翔平選手の代理人に質問をしたことがきっかけで水原一平のギャンブルスキャンダルが表ざたになってしまいます。

大谷選手の代理人であるネズ・バレロ氏は水原一平容疑者を呼び、「大谷選手の口座から違法賭博の胴元に定期的な送金履歴があるのはなぜだ」と尋ねました。

水原一平容疑者は最初「翔平が友達の借金を払ってやっている」とウソをつきます。

さらに問い詰められると、「自分がギャンブルで作った借金だが、それを知った翔平が肩代わりしてはらってくれた」とさらにウソを重ねました。

その日の夜、水原一平は違法賭博の胴元・マシューボウヤーにメールを送っています。

違法賭博問題報道前の水原一平のメール・やりとりメッセージ(英語原文)

2024年3月17日前後水原→ブックメーカー1(マシューボウヤー)

(韓国とアメリカは時差があるため、現地時間との日にちのずれが生じるのでこのような記載になっているのだと思われる)

※この日はアメリカのメディアが「違法賭博問題について話を聞きたい」と接触してきた日です。

Thank you for the call earlier. . . .
Do you think there is any way to find out the details of the article that’s coming out on LA Times?

さっきは電話をくれてありがとうございました・・・

ロサンゼルスタイムスに掲載される記事の詳細を知る方法はあると思う?

Hey bud, of course Ty for calling me.
I have no idea what this idiot is printing or trying to say.
I’ve never spoke to him and wasn’t willing to talk to him although he tried
And all my attorney did was give him those facts I told you and told him the rest she won’t talk about and can’t confirm or deny anything.
He did say his source was the FBI but I don’t even know if that’s true

やあ、相棒、Ty(ネットスラングで「ありがとう」の意味)電話してくれて。

このバカ野郎が何を印刷しているのか、何を言おうとしているのか、私にはさっぱりわからない。

私は一切、彼と話したことはないし話したいとも思わなかったよ、あいつが(私と)話そうとしてもね

私の弁護士が彼(記者)に対してしたことは、私が君に話した(ものと同じ)事実を彼に伝えただけで、あとは何も話さないし、肯定も否定もできないと言っただけだ。
彼(記者)は情報源はFBIだと言ったが、それが本当かどうかもわからない

水原容疑者が「さっきは電話をくれてありがとう」と言っていることから、このメールを送る前に胴元のマシューボウヤーから電話がかかってきていた、もしくは留守電のメッセージを確認して折り返しの電話を入れているのでしょう。

それに対しての胴元・マシューボウヤーのメッセージは「Hey bud」から始まっています。

BUDとは「バディ=相棒・親友」の意味のネットスラングです。

水原一平容疑者を「相棒」と呼び合うくらい、親密な関係だったということなのでしょうか?

Tyはネットスラングで「ありがとう」の意味。

文面を読むと、カリフォルニアにいるマシューボウヤーのもとにも記者が取材に来たこと、本人は何も話さずに弁護士が取材対応したことがわかります。

文面に緊迫感はなく、まだずいぶんと余裕がある印象です。

水原一平のメールの原文・やりとりメッセージ翻訳【発覚直後】

3月20日:ドジャース開幕戦当日・・・

ロサンゼルスタイムスが「水原一平の違法賭博問題」を大々的に報じたのが現地時間3月20日のことでした

アメリカと韓国との時差は16時間。

同じ3月20日でもこの画像が撮影されたドジャースの開幕戦終了時点では、限られた人達(大谷選手の代理人やMLB上層部)以外は水原一平のギャンブル問題は知りませんでした。

水原一平容疑者は前日に90分のインタビュー取材を受けているにもかかわらず、いつも通りにベンチに入り試合後のインタビューまで大谷選手の通訳をつとめていました。

この写真は、開幕戦試合後のインタビュー取材のときに撮影されました。

このわずか数時間後に、水原一平容疑者の違法賭博問題が世界中を駆け巡ることになります。

試合終了後、水原容疑者はマシューボウヤーにメールを送っています。

3月20日:違法賭博問題報道直後のメールのやりとりメッセージ(英語原文)

2024年3月20日水原→ブックメーカー1(マシューボウヤー)

※この日は違法賭博問題をアメリカのメディアが報道した日です。

Have you seen the reports?

記事内容を見た?

Yes, but that’s all bullshit.
Obviously you didn’t steal from him.
I understand it’s a cover job I totally get it.

見たよ、でもそれは全部でたらめじゃないか。

おまえが彼(大谷)から盗んでないのは明らかだ。
俺は完全にわかっているよ、偽装工作(お前は大谷の身代わり)なんだろ?

Technically I did steal from him.
it’s all over for me.

厳密に言えば、私は彼(大谷翔平)から盗んだ。

俺は完全に終わった

このメールのやり取り内容から察するに・・・

水原容疑者は胴元のマシューボウヤーにも「大谷翔平の同意のもとに送金している」と言っていたのか?

そうでなければcover jobという言葉は使われないはずなのです。

「偽装工作」だとか「身代わり」の意味なのですから・・・

水原一平はこの胴元とのメールのやりとりの翌日に解雇された

3月21日、水原一平容疑者はドジャースを解雇されてしまいました。

その後、一切の目撃情報がなかったため、水原容疑者の居場所について様々な憶測が飛び交いました。

訴状から、韓国からアメリカに帰国したところを捜査員に呼び止められて携帯電話を押収されたことがわかっていますので、このメールを送った数時間後には飛行機に飛び乗っていたものと思われます。

雲隠れしていた水原一平容疑者はロサンゼルスの自宅に戻っており、息をひそめるようにして過ごしていたようです。

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